概 要
電気炉は実験を確実に行える性能を持ちます。
さらに炭化、灰化を一連のプログラムにすれば入れ替え作業なしに全ての処理を行えます。
同時に内蔵している消臭、脱煙装置が威力を発揮し、研究室はいつもと同じクリーンなままです。
従来の電気炉とは大違いです。消臭・脱煙装置の仕組みは大きく分けて5つの層を通過させることで安全に処理することが出来ます。
処理フロー図に示した分解層、触媒層、冷却層、吸収層、排出層で処理します。
分解層は排気ガスを一定温度に加熱しさらに酸化分解を促進し、またミスト、カーボン状の物質をガス化します。
触媒層は完全にガス化された排気ガスを完全燃焼させ酸化分解します。冷却層は空冷により熱交換し、 排出ガスの温度を下げます。
吸収層は酸化分解されない極微量の残留ガスを吸着します。
排出層はブロワ―により排気ガスの吸引及び装置外への排出を行います。
装置の特長
- 燃焼時に出る煙や臭いが出ない。
- コンパクトのため、場所をとらない。簡単に移動可能。
- 炉内温度1000℃まで昇温可能。
- 煙を熱分解後、白金触媒+活性炭で処理を行いクリーンな煙を排出するので室内での使用は可能。
- 排出エアーは60℃以下。
- プログラム設定が可能なので、炭化~灰化を一連の設定で行えます。
サイズ種類
- 300mm角
- 450mm角
- 600mm角
- 800mm角
- その他のサイズもお打ち合わせにより製作いたします。
型式 | 炉内寸法(cm) | 外寸法(cm) | 電気容量(Max時) |
TFF30C | 30W X 33D X 30H | 90W X 75D X 175H | AC 200V 3相8.8Kw |
TFF45C | 45W X 48D X 45H | 120W X 90D X 180H | AC 200V 3相16Kw |
TFF80C | 80W X 70D X 70H | 131W X 180D X 180H | AC 200V 3相29Kw |
制御の種類
型式 | 名称 | 内容 |
C | プログラムコントロール | 16種類のプログラムが設定できる 温度警報が2点付く |
オプションの種類
型式 | オプション名 | 内容 |
A | 安全装置(規格以外) | 規格以外の安全装置を付ける |
B | 外部記録計出力信号 | 外部の記録針へ信号を出す |
使用事例
-
様々な物を燃やして成分の分析を行う
-食品等を灰にして、その中の成分を分析
(環境やエコロジー関連に導入)
-プラスチックや紙などを灰にして、成分を分析
(プラスチックメーカーや製紙メーカーに導入) -
様々な物の生産用途や、後処理で加工時に使用した、接着剤・洗浄剤などを加熱して蒸発させる。
その他、様々な物の焼成。
分解処理のフロー